台湾の最大手銀行である台湾銀行が29日、東京支店福岡出張所を福岡市内に開設した。

同日に開かれたオープニングセレモニーには、会長の凌忠嫄氏および主要経営陣が来日し、出席した。そのほかに、熊本県の木村敬知事、台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊処長などが来賓として招待された。

TSMC熊本工場の設立に伴う日台半導体サプライチェーンの九州進出を背景に、福岡は経済拠点・交通ハブとしての優位性を活かし、台湾の企業進出の第一選択肢となっている。

台湾銀行はこの潮流を捉え、2024年に福岡駐在員事務所を設立し、今年、正式に出張所へと格上げした。これにより、福岡・熊本をはじめとする九州地域において、高度な金融サービスを提供し、西日本におけるサービス体制を一層強化する。

台湾銀行は「建構領導銀行，佈局全球市場(リーディングバンクの構築とグローバル市場への展開)」のビジョンを掲げ、海外拠点を積極的に拡充している。現在、台湾の銀行として唯一世界五大陸すべてに拠点を有している。